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▲4五歩位取り戦法まとめ+新型

対ゴキゲン中飛車の▲4五歩位取り戦法の概要をkifファイルにまとめた物をここに掲載しておきます。

▲4五歩位取り戦法まとめkifファイル
downl.jpg

ミラー

ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、kifファイルが中に入っています。
kifファイルはフリーソフトの『kifu for windows』で再生する事ができます。


Andoroid・iPhone用ダウンロード
Andoroid・iPhone用ダウンロード2 SkyDrive版(zipで落とせない人用)
AndroidやiPhoneだと文字コードの都合でkifが読み込めないという現象が起こりました。
それら用に文字コードを修正した物も用意してみました。
Android・iPhoneユーザーの方はこちらをダウンロードしてください。
zipで落とせない人のためにSkyDriveでkifのまま公開した物もあります。

Android用は『Kifu for Android』で再生する事ができます。
iPhone用は『kif for iPhone』で再生する事ができます。



・ファイルの中身
●『▲4五歩位取り戦法』の初期に作られた研究スレッドに上げられた概要『4五歩位取り戦法まとめ』
●最近研究された『▲4五歩位取り戦法▲7八銀型』(参考図)の2つが入っています。
参考図▲4六銀 ▲7八銀型
▲7八銀型の左美濃に組めれば通常の舟囲いよりも強く戦えるので、この形に組めれば先手も今まで以上に戦えると思います。
組むまでの手順を軽く検討した物で、そこから先は未知の領域なので各々実戦で磨いていくしかないようです。

この手順の成否は難しい所ですが知っておくと少し幅が広がるかもしれません。


・▲4五歩位取り戦法ためし読み(フラ盤で一変化だけ紹介)





●2015年 2月28日に加筆修正をしました。
『▲4五歩位取り戦法まとめ』・『▲4五歩位取り▲7八銀型』この両方の細かい手順を加筆修正して、『対△6五銀急戦』などについて掘り下げました。
この戦法は難しい局面も多いですが、これを体得すれば、憎きゴキゲン中飛車党に一泡吹かせるのも夢ではありません。
是非興味があれば使ってみて、この戦法の楽しさに触れてみるのは如何でしょうか。
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対ゴキゲン中飛車 ▲4五歩位取り戦法 船囲い編 ▲3五歩型

前回は▲3七桂型について書きました。
組み切れれば居飛車から攻めやすく、居飛車指し易い結論でした。

船囲い6四歩型
前回は上図から▲3七桂から攻撃陣を組み立てました。
今回は▲3五歩(第2図)と仕掛ける手を考えてみます。

船囲い▲3五歩早仕掛け
しかし結論から言うと、船囲い型で単に▲3五歩は居飛車やや無理と思われます。
原因は船囲いは角交換に弱く△8八角成▲同玉と進むと角打ちの怖れが生じるからです。
そのため捌きあいになるとやはり苦労が絶えないようです。

第2図からの指し手
△同歩 ▲同銀 △5六歩(第3図)
第3図△5六歩の捌き
△同歩に▲同銀と出た局面。
前回では▲同銀ところ、▲4四歩の突き捨てを入れて先手十分でしたが 今回は後手が△4一金型なので上手くいきません。
つまり第2図の▲3五歩に対して△3五同歩に▲4四歩と突くと。

第2図以下の指し手
△同歩 ▲4四歩 △同角 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2二歩(変化図)

変化図は△2二歩まで
▲4四歩に△同角と取ります。
△同歩なら▲3五銀と出て先手棒銀調の攻めで、まだまだ難しいですが先手も戦えるでしょう。
しかし△同角と取られると先手困ります。
▲2四歩と2筋を攻めるのは当然ですが、飛車を走った時に△2二歩(上図)で先手失敗。
△4一金型なので、先手の▲3四飛が消えています。
変化図で▲2三歩の合わせには△3二金で受かっています。

先手図からこれ以上手がなく、一歩損に終わりました。
よって▲4四歩の突き捨てはなく、△3五同歩に▲同銀と進んで△5六歩(第3図)

第3図△5六歩の捌き
こういった捌きがあるのが角道を開いている形の辛い所です。
△5六歩は角を捌いて先手の棒銀を遊ばせる手です。
▲同歩と取るのは、△8八角成 ▲同玉 △6五銀(変化図)で先手不満。

変化図△6五銀まで
先手の玉形が悪く、先手の2筋棒銀と後手の5筋棒銀。
攻めている場所が明らかに違います。
次の△5六飛の捌きが厳しく、これは先手指しきれません。

しかし第3図から▲3三角成は△同桂で後手の捌きに勢いをつかせます。
よって第3図では▲4四歩(第4図)が手筋の一手ですが。

手筋の▲4四歩
この手に△同歩なら▲3四歩 △2二角 ▲2四歩と動いて先手も戦えそうです。
しかしそんな手を指すわけもなく、第4図では△3四歩(第5図)という手があります。

変化図△3四歩まで。
銀の頭に歩を叩くのが上手い手。
この戦法で中飛車側を持った場合に頻出するので、覚えておきましょう。
ここで先手は▲同銀と▲2四歩があります。

▲2四歩(変化図)と指す手は威勢のいい手で、指された後手は驚くでしょうが やや無理筋です。
変化図▲2四歩。
変化図で△5七歩成は▲同銀と形よくされるので、あまり入れない方が良い手です。
先手に▲6八玉と後に逃げさせる余地も生じます。

変化図からの指し手
△3五歩 ▲2三歩成 △4四角 ▲同角 △同歩 ▲5六歩(変化2図)

変化2図は▲5六歩まで
▲2四歩に△同歩は▲3四銀と出てどうか。
以下△4四角と角をよけますが、2筋の歩を突き捨ててある分 先手の飛車に活路があるでしょう。
まだ難しい将棋ですが、本譜の△3五歩が勝っているようです。

銀を取られたが▲2三歩成でと金を作ります。
後手は△4四角と手順に角をよけつつ角交換を挑む。
角交換後に▲5六歩は、もし先手が何もせずに放置していると、後手からの△5五角(仮想図)を避けた手。

仮想図△5五角
これを許してはきついので▲5六歩の一手で変化2図。

変化2図は▲5六歩まで
ここでは後手に色々手があります。
△2七歩や△4五角、△3六角など。
どの変化も難解ですが、中飛車側の玉が堅く先手やや難しいです。

例えば変化2図から△4五角の展開の一例。

変化2図からの指し手
△4五角 ▲2四飛 △2二歩 ▲3四歩 △2三歩 ▲同飛成
△2二歩 ▲2四龍 △3二金(変化3図)

変化3図受けきり
△4五角は次に△2七歩で飛車の遮断を狙った手。
よって▲2四飛と浮きます。
ここ▲2六飛と浮くのは、△2五歩 ▲同飛 △3四銀(変化図)で先手困ります。

変化図は△3四銀まで先手不利
と金を払われては先手勝てません。
よって▲2四飛と浮きますが、△2二歩とと金を消しに来ます。
▲同とは△3三銀と打たれて、と金が消されるので▲3四歩と角筋を止める一手です。

しかし△2三歩以下と金を消され、龍は作れましたが △3二金(変化3図)で後手に受けきられてしまい先手失敗です。
変化3図以下は▲4二歩で頑張りますが、先手足りないようです。


戻って第5図。
変化図△3四歩まで。
よって第5図では▲同銀(第6図)と取ります。

第6図▲同銀まで

第6図以下の指し手
△4四角 ▲同角 △同歩 ▲5六歩 △6五銀(結果図)

結果図は△6五銀まで
▲同銀には△4四角と軽く角をかわします。
放置は△8八角成 ▲同玉 △5五角の王手飛車なので▲4四同角と行きますが、△同歩でやはり次の△5五角が厳しい。
よって▲5六歩とするしかないのです。
これが船囲い型の辛い所でもあります。
▲5六歩に△6五銀と出られて結果図。

こうなると次の△5六飛の捌きがあり、後手やや指せるでしょうか?
▲4三銀成は当然△5六飛。
結果図からの先手最善の頑張りは、恐らく▲4三角(変化図)でしょう。

変化図は▲4三角まで
後手の△7六銀を防ぎつつ▲2一角成を狙った返し技です。
以下後手は△5六飛と走って、次に△5五角を狙って来ます。
それに対して▲7七桂(下図)が銀取りと角打ちを受けた一石二鳥の手。

図は▲7七桂まで
こうなると先手桂頭は不安ですが、次の▲2一角成があります。
上図から△7六飛は▲2一角成と桂を取ってどうでしょうか。
後手の△7六飛が動くと▲6五桂と銀を取れる形です。

先程は後手指せるかもしれないと言いましたが、いざこうなると後手指せるながらも僅差で 容易ではないようです。
先手は飛車さえ捌ければ活路が見えてきます。

難解な将棋になりますが、先手を持って自信があるなら指してみると良いでしょう。


因みに結果図の△6五銀では△3九角(変化図)といった手も考えられますが。

変化図は△3九角まで

変化図以下の指し手
▲2六飛 △8四角成 ▲2四歩(変化図)

変化図は▲2四歩までで
△3九角は馬を確実に作れますが、先手は▲2六飛と浮いておきます。
これで後手の△5六飛をやりにくくさせます。
△8四角成の所△6五銀と指す変化は。
以下▲4三角 △5六飛 ▲同飛 △同銀 ▲5七歩(下図)が一例。

変化図は▲5七歩まで。
▲4三角は後手の△7六銀を受けつつ▲2一角成を狙った手。
何もしなければ▲2一角成なので△5六飛と荒捌きですが。
飛車交換後に▲5七歩と打って、後手の銀は立ち往生します。
次に単に▲2一角成の狙いもあります。

上図から将来▲2二飛~▲6一角成の狙いもあり、▲4三角が働いています。
反面△3九角は遊んでいます。

こうなれば先手良いので、△8四角成で馬を作って自陣を固めますが▲2四歩で変化図。

変化図は▲2四歩までで
馬は作られましたが▲2四歩から飛車を捌いていって先手戦えるでしょう。
図から△6五銀はやはり▲4三角の攻防手があります。

という事で、結果図は△6五銀となりましたがこの局面はそれなりに難しいようです。
一手前の▲5六歩(途中図)と取った局面では色々手がありそうなので、選択肢がある分 後手指し易いとしておきます。

途中図▲5六歩は難解?
他に△2七歩や△3六角などもありますが、いずれも難解。
となると一度戻って▲3五歩と仕掛けた局面。

船囲い▲3五歩早仕掛け
この時点で先手はどうも難しいようです。
図から△同歩に▲3八飛と軽くいく手も考えられますが、△5六歩(変化図)でやはり先手難しい。

変化図▲3八飛に△5六歩
変化図以下▲4四歩 △5七歩成 ▲同銀上 △4四角 ▲同角 △同歩と進み下図。

結果図△4四歩までで後手有利
こうなると先手の2歩損だけが残り失敗。
図から▲3五飛は△2八角で困ります。
よって上図は先手不利。

どうにも単に▲3五歩の仕掛けは難しいのようです。
ただしこれは船囲い型での結論であって、他の囲いとの併用ではどうなるかわかりません。

戻って第1図。

船囲い6四歩型
ここで以前の記事で他に残る考えられる手は
▲2四歩
▲7七銀

と書きました。

▲3五歩が駄目なら次回は第1図から▲2四歩(下図)と突く手を考えていきたいと思います。

途中図は▲2四歩まで仕掛け
▲2四歩の狙いは、▲2四歩 △同歩 ▲3五歩 △同歩 ▲3五銀です。
よって後手▲2四歩に△同角と取ってきますが、一体どうなるのでしょうか・・・。

対ゴキゲン中飛車 ▲4五歩位取り戦法 船囲い編 ▲3七桂型

駒組み編で▲4五歩位取り戦法の組み方について触れました。
細かい変化もありますが、それについては後に書く事に。

今回は前回最後に触れた基本図からどう指すか。

基本図3
基本図は後手が△5三銀と上がった所まで。
ここから先手には色々指し方があります。

▲6八銀
▲9六歩
▲6六歩
▲6八金上


主にこれらの手が考えられます。
▲6八銀なら船囲い型
▲9六歩なら天守閣美濃型
▲6六歩なら▲6六歩型持久戦
▲6八金上なら▲6八金型急戦
といった感じになります。

今回は基本図で▲6八銀と上がる船囲い型について書きます。
まずは船囲い型の基本図まで進めます。


基本図からの指し手
▲6八銀 △5四銀 ▲4六銀(船囲い型基本図)

船囲い型基本図

▲6八銀で先手は船囲いを完成。
後手は△5四銀で5五の位を支えます。
△5四銀の所、△6四歩なら▲2四歩 △同歩 ▲4六銀(変化図) のように仕掛る手が考えられます。

変化図船囲い型
この展開はNHK 島 対 鈴木 と端歩以外は同じ変化です。
難しい所は結構ありますが、居飛車側から仕掛けられるので面白い展開。
端歩の交換は難しい所なので今回は省略。

△5四銀に先手は▲4六銀と位を支えて、船囲い型の基本図になります。

船囲い型基本図
▲6八銀型船囲いに組みました。
プロでの実戦例はほとんどこの形で、プロ好みの形とも言えるでしょう。

・実戦例
竜王戦 島 対 脇
倉敷藤花 清水対 斎田
王将戦 中川 対 高崎



この形のメリットとデメリットは

・メリット
▲6八銀・▲5八金の形なので5筋が厚く△5六歩の仕掛けに強い。
手数がかからないので早く仕掛けられる。
▲7七銀と上がる事ができ、▲6六銀と繰り出したりも可能。

・デメリット
後手の美濃囲いよりやや堅さが劣る。
8筋が弱く、本格的な玉頭戦には弱い。
角交換を挑まれると△8八角成 ▲8八同玉となり、玉形が乱されやすい。

▲6八銀型船囲いは急戦向きの構えで、この形に組むという事は急戦一本で中飛車を潰すという事になります。
▲6八銀型は5七の地点に二枚利いており、中央が厚い構えなので中飛車側の△5六歩ですぐには潰される事は少ない構えです。
バランスが良く、使いこなせれば一番安定感のある形だと思います。

反面玉の型さ自体は中飛車の美濃囲いより劣っているので、後手から乱戦などに持ち込まれると勝負形になりやすいデメリットもあります。
手厚い5筋の形を生かして、上手く相手の攻めを受け流す指し方が途中必要となるでしょう。


船囲いの基本図から後手に考えられる指し手は色々あります。

△6四歩
△6五銀
△5一金左
△3二金


などです。

△6四歩は一手待って先手の手を見る意味が強い手。
先手が▲6六歩と角道を止めたら△6五歩と仕掛ける狙いも持っています。
美濃囲いの弱点である、▲5五角から▲7四桂の筋も消しており 損の少ない手です。
△6三銀と引く含みもあり、緩急のある構え。

△6五銀は普通の中飛車党なら指してみたい手。
次に△5六歩から仕掛けます。
ただし▲2四歩~▲4四歩があるので簡単には中飛車良くなりません。

△5一金左は後手の離れ駒である左金を玉に近づけておく手。
次に△6五銀から仕掛ける手や△6二金上から高美濃を作る手を狙った手。
反面△3二金と受け止める含みなどが消えています。

△3二金は2・3・4筋を手厚くした手。
先手の攻めをバランスよく受けようとした手で、なかなか侮れない手。
この金を上がれば先手からの▲2四歩~▲4四歩の筋は受けられるので、次に△6五銀を狙ってきます。
攻撃力と防御力がそれなりにあり、手ごわい形。


今回は後手の△6四歩について解説します。
船囲い型の基本図から△6四歩と突いた局面が第1図。

船囲い6四歩型
△6五銀の仕掛けを保留して先手の様子を見ます。
この戦法を警戒した人がよく指す手でもあります。

先手は船囲い型なのでここから仕掛ける事を中心に考えます。
船囲い型は仕掛けの筋が豊富なので、仕掛けが好きな居飛車党には向いている型です。

ここから考えられる手は
▲3五歩
▲3七桂
▲7七銀
▲2四歩


どれも有力で、今の所は好みで使い分ける程度です。
研究が進めばどうなるかはわかりませんが・・・。
他にもここで▲4七金と指した人もいますが、ここでは割合。

まずは▲3七桂(下図)と跳ねる手から考えていきます。
37桂型船囲い
▲3七桂は▲1六歩~▲2六飛と最初の講座で触れた左美濃型と同じ構えになります。
図にすると下の形。

船囲い方26飛
ここから▲3五歩の仕掛けを狙います。
飛車角銀桂が働いた理想的な形で、基本的にはどの囲いでも使えます。
ただし手数が少しかかるので、素早い動きをモットーとする船囲い型には、ややバランスが悪いというのが個人的な感想。

それでも有力な構えの1つという事には変わりありません。
もし▲3七桂~▲2六飛型に組めた場合、どのぐらいの攻撃力があるのかを見てもらおうと思います。

37桂型船囲い
上図からの指し手
△5一金左 ▲1六歩 △6二金左 ▲2六飛 △7四歩(完成図)

後手は△5一金左から玉を固めます。
この金は離れ駒のままだと、後の▲2一飛成が金当たりになるケースが多いので 浮き駒のままにしておくのは危険です。
△5一金左の所、他に△6五銀は▲2四歩~▲4四歩の筋で対抗します。
先手も▲3七桂と跳ねているので、この展開は先手も遅れを取っていません。
このあたりの変化は、後に△6五銀型で解説します。

▲1六歩は大事な手で、これを怠って▲2六飛では△1五角(変化図)があります。

15角船囲い
図から▲1六飛は△1四歩で飛車を封印され、仕掛けが難しくなります。
▲2七飛は△3三角と引かれて千日手狙いなどで待たれます。

すぐに△1五角と出てこなくとも、△1五角の筋が付きまとうのは先手としても面倒です。
△1五角を消すために▲1六歩は突いておきたい所。

因みに▲1六歩の所 ▲3五歩(変化図)はありません。
変化図3五歩
上図から△同歩 ▲同銀と出た形は気持ち良いですが△3六歩(失敗図)で先手の桂が死にます。

失敗図船囲い1
△3六歩を防ぐために、先手は▲2六飛と浮きます。
これで先手の攻撃陣は完成。

後手は△6三金か△7四歩かは難しい所。
△6五銀には、やはり▲2四歩~▲4四歩で勝負。
先に△6三金も考えられますが、銀が6三に引けなくなるのと ▲7五桂から6三に駒を打ってくる筋が後に生じる可能性があるので、△7四歩を先にしておきます。

△7四歩と突いて完成図になりました。
船囲い方26飛
ここから先手は▲3五歩と仕掛ける一手です。
先手は船囲いのため、他に有効な手待ちがありません。

上図からの指し手
▲3五歩 △同歩 ▲4四歩(第2図)

第2図▲4四歩
先手は▲3五歩から仕掛けるのは当然。
これは当然△同歩の一手。
△5六歩から捌くのはやりすぎで、▲同角成 △同桂 ▲5六歩(変化図)となって先手優勢。

変化図は5六歩まで
こなれば次に▲2四歩から飛車先突破が確定で先手優勢でしょう。
図ですぐに▲3四歩は△4五桂 ▲同銀 △同銀 ▲同桂 △4四角で先手少し難しくなります。
△5六歩に安心して手抜けるのが船囲い型の強みです。

他に▲3五歩に△3二飛と受けるのは、▲3四歩 △4二角 ▲3六飛(変化図)で先手優勢。
変化図▲36飛2

そこで△同歩に▲4四歩と突いて第2図。

第2図▲4四歩

△3五同歩に▲同銀も考えられますが△5六歩(変化図)と反発されて先手簡単には良くなりません。
変化図△5六歩
後手は玉が堅いので角交換から捌かれると、やはり船囲いの薄さが響くのです。
そこで▲3五歩 △同歩 ▲4四歩がそれを許さない手。

▲4四歩の具体的な意味は、後手の角筋を閉じる事です。

第2図▲4四歩
後手は▲4四歩に対してどう指すか。

まず△4四同角は▲2四歩 △同歩 ▲同飛(下図)と進んで先手十分でしょう。

変化図▲2四飛
次の▲2一飛成を受けるには△2二歩と打つぐらいですが▲3四飛と回って次の飛車成りを受ける事ができません。
これは先手有利なので、もう1つ考えられる手は上図から△2二飛ですが。
▲同飛成 △同角 ▲2四飛(下図)で先手優勢。

変化図▲2四飛打
△4四角と銀取りを受けるぐらいですが▲2一飛成で先手優勢です。
他に△4四角には▲4五歩 △5三角 ▲5四飛といった手もあります。

よって第2図では△同歩の一手に▲3五銀と出て第3図。

第3図▲35銀
何もしなければ次に▲2四歩 △同歩 ▲同銀 △5一角に▲3五銀で2筋突破で先手十分でしょう。
後手の角が使えないので、後手は捌きにくくなっています。

第3図での後手の最善手は△3二飛ですが、他の手ではどうなるでしょうか。
△4五歩と突いて意地でも△5六歩の捌きを見せてきたら。

第3図以下の指し手
△4五歩 ▲3四歩 △5一角 ▲5六歩(下図)

変化図▲5六歩
△4五歩には▲3四歩と角を追うのが良いです。
この角を玉を睨むラインから動かすだけでも先手大きなポイントです。
▲3四歩に△2二角は▲2四歩 △同歩 ▲同飛で2筋を破れます。

よって△5一角ですが、そこで▲5六歩(上図)で先手優勢。
後手はこの歩を取ると▲1一角成で馬を作られ、ジリ貧です。
馬ができているので、自陣に戻す事ができれば後手玉より堅くなります。

よって後手はこの歩を取れないのですが、上図で何もしなければ
▲5五歩 △6五銀 ▲5四歩とやはり角を捌いて先手優勢。

船囲い型では、この▲8八角を捌く事ができれば大きなポイントとなります。
終盤での▲8八玉や△6五銀~△7六銀と出てこられた時に▲7七歩と打って受けられるからです。


戻って第3図。
第3図▲35銀

ここで後手の最善手は△3二飛(第4図)でしょう。
△4三銀と引く手はやはり▲2四歩 △同歩 ▲同銀で先手指せます。

第4図△3二飛
攻められた筋に飛車を回す振り飛車的な一手です。
しかしこの時点で先手は不満はないのです。
ゴキゲン中飛車のあの中央からの猛攻はないので、居飛車の攻め 対 振り飛車の受け という 通常の居飛車対振り飛車の構図になっています。

別にそれで先手が有利というわけではありませんが、一般的な居飛車党なら気分的に指し易い局面だと思います。

第4図から先手はどう指すか。

第4図からの指し手
▲3四歩 △4二角 ▲5六歩 △同歩 ▲3六飛(結果図)

結果図▲3六飛
▲3四歩は後手の角筋をずらす当然の一手。

△4二角も当然で、△2二角では▲2四歩 △同歩 ▲同銀で先手優勢です。
▲同銀以下△3四飛は▲3五歩で効果なし。

△4二角に▲5六歩 △同歩 と突き捨てを入れて角筋を通します。
将来▲5六飛と歩を手持ちにする意味もあります。
それから▲3六飛で結果図。

この時点で既に先手指し易いでしょう。

次の▲4四銀が厳しすぎるのですが、後手に適当な受けがありません。
結果図から△4三銀は▲4四銀 △同銀 ▲同角で先手好調。
他に▲4四銀を受ける適当な手もなく、結果図は先手優勢です。
途中▲5六歩と角筋を通す突き捨ては、船囲い型では有効なので覚えておくと良い手です。

他に▲5六歩の突き捨てを入れた所、▲5六歩に代えて▲4六飛(下図)も有力でこれでも先手十分です。
変化図▲4六飛
次に▲4四銀と▲4四飛の狙いがあり、こちらはややゆっくりとした手です。

これで船囲い▲3七桂~▲2六飛の解説は終わりますが、ポイントは。
・先手は棒銀風の攻めを狙う
・▲4四歩の突き捨てをどこかで入れる
・船囲いは5筋が手厚いので多少の反発は怖くない


▲3七桂~▲2六飛は腰の入ったわかりやすい攻め味が魅力で、どの形でも応用が利くので覚えておいて損はないでしょう。

対ゴキゲン中飛車 ▲4五歩位取り戦法 駒組み編

今回は▲4五歩位取り戦法の組み方について書いていきます。
前回の講座で解説した通り、居飛車側は下の図のような陣形を目指します。

45hu1.jpg
         先手理想形

図から△6五銀には▲2四歩~▲4四歩で居飛車戦えます。
他に下図のような陣形も有力です。

6六歩型戦法
     ▲6六歩型▲4五歩位取り

▲6六歩と角道を止めているので△5六歩からの角交換の筋がなく、ゆっくり▲3五歩と仕掛ける指し方です。
最初の形よりも攻撃力は劣りますが、わかりやすさが魅力です。
いかにもアマチュア的な指し方。


次に船囲い型
hunagakoi.jpg
   プロで指された形はほとんどこれ

NHK 島朗 対 鈴木大介もこの船囲い型です。
5七地点が手厚く、5筋は簡単には破られません。



他には▲6八金直型など。
68kingata.jpg
       バランスの良い形

条件が揃えば穴熊にも組めますが、滅多にないのでここでは割合。
好みで使い分けると良いでしょう。



先手は上記の形を目指す事になります。
どう組めば良いかこれから解説していきましょう。



初期配置

初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲4八銀(第1図)

第1図▲4八銀

▲7六歩~▲2六歩は先手居飛車の出だし。
後手は△5四歩と中飛車の態度を明らかにします。

対し先手は▲4八銀と上がり、後手の△5五歩を誘います。
▲4八銀の所、▲2五歩は△5二飛(参考図)で別の将棋になります。

参考図2五歩
参考図以下は丸山ワクチンや▲5八金右急戦など別の有力対策があり、これでも先手不満はありません。
ですが△5五歩位取り中飛車にはならず、それでは▲4五歩位取りを使う事ができません。
先手は▲4八銀から後手の△5五歩を誘います。


第1図からの指し手
△5五歩 ▲4六歩 △5二飛 ▲4七銀(第2図)


第2図▲4七銀

後手は△5五歩と位を取ってきます。
△5五歩の所、△6二玉と位を取らない手や

△8八角成 ▲同銀 △2二飛(参考図)のような指し方があります。

参考図2二飛
参考図の指し方は 角交換振り飛車応用編 に載っています。
以下▲7七角 △1二飛 ▲2五歩と進みますが、面白い指し方で有力でしょう。
先手に角を手放させたのが後手の主張です。



参考棋譜も置いておきますので参考にどうぞ。
2005年 王位戦 羽生 対 佐藤康


角交換から△2二飛をされてしまうと、▲4五歩位取りは不発となります。
△5五歩位取り中飛車限定の戦法なので、このように外されてしまうとこの戦法は使えません。
ゴキゲン中飛車側を持った場合は、こういった指し方も有力です。

▲4六歩から▲4七銀は、後手の5筋交換を防いだ自然な手。
▲4七銀と上がって第2図。


第2図▲4七銀

第2図からの指し手
△6二玉 ▲6八玉 △7二玉 ▲7八玉 △8二玉 ▲5八金右
△7二銀 ▲3六歩(第3図)

第3図▲3六歩

△6二玉に▲6八玉と上がりましたが、実は▲4五歩位取りに拘るなら▲5八金右(参考1図)の方が勝ります。

参考1図5八金右
何故ここで▲6八玉より▲5八金右が良いのかと言うと、
後手がここから△3三角~△4二銀と左銀を繰り出してきた場合。

参考1図からの指し手
△3三角 ▲2五歩 △4二銀 ▲6八玉 △5三銀 ▲4五歩 △5四銀 ▲4六銀(参考図)

参考図5八金型
後手の△3三角に▲2五歩と伸ばします。
▲2五歩の所、▲6八玉と上がり ▲2五歩を保留して二枚銀戦法を狙う手も有力です。

△5三銀に▲4五歩と位を取って△5四銀に▲4六銀で上の図に。

この展開になった時、次に△6五銀と出る手が考えられます。
当然先手は▲2四歩~▲4四歩の突き捨てを入れますが、この際後手も△5六歩から5筋を狙ってくる指し方は当然あります。

▲5八金右と上がっていると、5七の地点に利きがあるので簡単には潰れません。

例えば▲5八金右を上がらずに▲6八玉~▲7八玉だと仮想図のようになります。


仮想図1
いかにも5筋が薄い感じで△6五銀~△5六歩が厄介です。

なので▲4五歩位取り戦法に拘るなら▲5八金右
二枚銀戦法の含みを入れるなら▲6八玉

と覚えておくと良いでしょう。

因みに二枚銀戦法とは下の図のような指し方。

二枚銀戦法
  ▲2五銀があるのが▲2五歩保留の効果

次の▲3四銀が受け辛いです。
こういった指し方も有力なので覚えておくと良いでしょう。
二枚銀は東大将棋中飛車道場2巻に詳しく載っています。


ただし絶版してしまう可能性もあるので、もし無ければ激指 定跡道場でも良いでしょう。




第2図▲6八玉以降は特に何の問題もない至って普通の手順。
▲3六歩と突いて第3図。

第3図▲3六歩

第3図からの手順
△3三角 ▲2五歩 △4二銀 ▲4五歩 △5三銀(基本図)

基本図3
後手は△3三角から△4二銀と銀を出してきます。
先手は▲3六銀から▲2五銀の二枚銀の筋が無くなったので、▲2五歩と突いておきます。

▲2五歩に△4四歩なら▲3五歩 △同歩 ▲3八飛(参考図)と仕掛ける含みです。

参考図▲3八飛まで
これも一局の将棋ですが、角頭がやや薄い感じ。
▲4五歩位取り戦法を知っている人でなければ、ここでそもそも△4四歩と突く人は少ないでしょう。


△4二銀に▲4五歩と突いて、ついに▲4五歩位取りが始動です。
対して後手は5三銀から銀を出します。
この局面を基本図とします。

△5三銀の所△4四歩は。
▲同歩 △同角 ▲5六歩(参考図)
などで後手困っているでしょう。

参考図▲5六歩
▲5五歩と奪回する手や▲2四歩から2筋交換もあり、先手不満はないでしょう。

▲5六歩の所、▲2四歩 △同歩 ▲同飛で△2二歩と打たせる手も有力でしょう。
▲4五歩位取りに拘るなら△4四同角に▲4五歩と打つ手も考えられます。

△4二銀と上がった形で△4四歩はあまり後手面白くないでしょう。


基本図3
△5三銀で基本図となり、先手の次の一手で方針が決まります。

基本図から考えられる手は
▲6八銀
▲9六歩
▲6六歩
▲6八金上


どれも一長一短でどれが悪いという事はないと思います。
上記の手を一手一手説明すると。

▲6八銀なら船囲い型
hunagakoi.jpg
  急戦調でありながら持久戦の含みあり


▲9六歩なら天守閣美濃型
45hu1.jpg
   最も攻撃力に長ける型で組めれば最高


▲6六歩なら▲6六歩型
6六歩型戦法
  ジックリとした指し方でわかりやすさが魅力


▲6八金直なら▲6八金型
68kingata.jpg
     急戦狙いで素早い動きが魅力


こんな感じになります。
以下の指し方については次回に1つ1つ説明させて頂きます。

基本図までの手順を覚えれば▲4五歩位取りに難なく組めるでしょう。




●まとめ

今回の駒組みのポイントは
第2図から△6二玉に
第2図▲4七銀
・▲4五歩位取り戦法に拘るなら▲5八金右
・二枚銀戦法の含みを入れるなら▲6八玉

・△6五銀はどのタイミングでも▲2四歩~▲4四歩

対ゴキゲン中飛車 ▲4五歩位取り戦法

まずは駒組み編を見る事をお勧めします。

▲4五歩位取り戦法とは、ゴキゲン中飛車対策に生まれた、居飛車の新戦法です。
ゴキゲン中飛車対策は二枚銀・丸山ワクチン・▲5八金右急戦など有力な戦法があります。

しかしプロの公式戦で指されるにつれ、ゴキゲン中飛車側にも色々な対策がでてきます。
そのためせっかく覚えた対策を使ってみても中飛車側に知られており、上手くいかないという事もしばしばです。

そんな最中に現れた新戦法が▲4五歩位取り戦法です。

この戦法は、私の知り合いの某氏(本人の希望により名前は伏せています) と一緒に考えた戦法で非常に有力です。
かく言う私も、この戦法で勝ち星を稼がせて貰いました。


さっそくですが、この戦法の紹介に入ります。
下の図が▲4五歩位取りの理想形です。

45hu1.jpg
         ▲4五歩位取り戦法

先手は天守閣美濃に組んでいますが、今までの戦法と違う所は▲4五歩・▲4六銀の形です。
通常は▲4七歩型・▲4六銀型から▲3五歩と仕掛ける展開がほとんどです。

この形の違いが具体的にどう響くのでしょうか?

まず後手がこの局面で指してみたい手は△6五銀(下図)ですが。

45fu2.jpg
          指してみたい手

図からの指し手
▲2四歩 △同歩 ▲4四歩 △同歩 ▲5五銀(下図)

55gin.jpg
        後手の急所の歩を奪う

▲2四歩~▲4四歩と突き捨て▲5五銀
これで先手優勢です。

次に▲4四銀 △2二角 ▲2四飛(下図)と捌く手が見えていますが受ける手がありません。

▲4四歩に△同歩と取った時は▲5五銀。
まずはこれを覚えてください。

24hi.jpg



これでは駄目なので、▲2四歩の時に△同角と取るのはどうでしょうか。

45fu2.jpg


再掲載上図から
▲2四歩 △同角 ▲5五角

55kaku.jpg

△同角と取る手には▲5五角と出ます。
▲5五銀も考えられますが、後手陣への次の狙いが乏しく、ゆっくりとした将棋になるでしょう。

▲5五角は積極的な手で、次の▲1一角成を狙っています。
△1二香と逃げるような手では▲2五歩と2四の角を追われ▲1一角成を狙われます。



なので大抵は▲1一角成を受けるため、図から△5五同飛 ▲同銀と進むでしょう。
他には△5四銀などが考えられます。

55gin2.jpg

▲5五同銀と進んだ図は、手順に当たっていた▲4六銀を中央に出る事ができます。
次に▲6六歩と銀を殺す狙いもあり先手十分でしょう。
後手は2四の角が質駒になっており、先手不満ない局面でしょう。


では戻って再掲載▲5五同角の局面から。

55kaku.jpg

ここで△5四銀(下図)も考えられます。
▲5五角がいなくなれば、△4六角と銀を取りつつ飛車当たりになります。

54ginjpg.jpg

一見上手い手のようですが、先手としては玉が堅いので捌き合いは望む所。

上図からの指し手。
▲1一角成 △4六角 ▲2三飛成(下図)

23hinari.jpg

角を成って▲2三飛成までは必然。
以下後手には色々手があります。

△1九角成は▲2一龍から攻め合って先手不満ないでしょう。
金当たりの先手ですし、先手はいつでも▲7七馬と自陣に馬を引く手があります。

他に図では△2二歩と焦点の歩の手筋も有力です。
▲同馬なら△同飛 ▲同龍 △5五角の狙いです。
▲同龍でも△同飛 ▲同馬 △2七飛があります。
なので△2二歩には▲3四龍か▲2七龍と引いて、次の▲2一馬を狙い一局でしょう。

他に△6五銀と再度銀を出てくる手もありますが、▲7七馬と受けるか▲2一飛成から攻め合うか。
ここは手が広いので一局としておきます。
先手も自陣馬や▲2一龍から▲4一龍の金取りの先手となる手があるので、十分に戦えるでしょう。

△2四同角には▲5五角


では最初の図に戻り、▲2四歩~▲4四歩に△4四同角と取った場合。
45fu2.jpg

再掲載上図から
▲2四歩 △同歩 ▲4四歩 △同角(下図)

44kaku.jpg

▲4四歩に△同角と取った局面。
この手もなかなか曲者で、ここで先手には2つ手があります。

▲2四飛か▲4五銀。
他に▲6六歩と突いた実戦もありますが、ここでは割合。


▲2四飛(下図)は初期の頃に見られた手で、この手も有力です。

24hi2.jpg

狙いは明快▲2一飛成。
これをどう受けるか。

△5六歩は▲4四角 △同角 ▲2一飛成で論外。
△同角のところ△5七歩成は▲同銀と引かれて不発です。

△2二歩(下図)は謝りすぎ。

2二歩

▲3四飛や▲4五銀 △3三角 ▲3四飛といった感じで先手指せるでしょう。
ただし△2二歩に手拍子で▲2三歩と合わせる手は△5六歩から捌かれて先手容易ではないでしょう。


他に考えられる手は△2二飛(下図)です。

向かい飛車型

振り飛車らしい軽い返しです。
ただしこの局面ではどうか。

上図からの指し手。
▲同飛成 △同角 ▲2三飛 △3二金 ▲2八飛成(下図)

zizinn.jpg

飛車交換後▲2三飛から自陣に龍を引きつけておき、先手やや良しでしょう。
最後の▲2八飛成では▲2五飛成もあるでしょう。

次に▲2四歩があるので後手は△2三歩と受ける一手ですが、先手陣には飛車の打ち込む隙がなく不満はないでしょう。
次に▲2四歩 △同歩 ▲同龍から▲3四龍と横歩を取りつつ▲3二龍を狙ったり、
▲4二歩からと金作りを狙って悪くない形勢。

図から△4九飛には▲4八金で受かっています。

△4四同角に▲2四飛は有力な手です。


しかし△4四角と出た局面では、もう1つ手があります。

44kaku.jpg

上図△4四同角に対し。
▲4五銀(下図)

4五銀型

▲4五銀と出る手も有力です。

▲2四飛と比べて攻撃的な展開になります。
狙いは▲4四銀と角を取ってから▲2四飛。


後手の応手は△2二角と△5六歩が考えられます。

まずは△2二角から。
再掲載上図から
△2二角 ▲2四飛 △3二金 ▲4四歩(下図)

▲4四歩打ち

△2二角には▲2四飛と走ります。
次に▲2三飛成や▲4四歩△同歩▲3四銀といった手があるので、△3二金は当然です。

そこで▲4四歩が好手。
この歩を打つことで、後手の角筋を止めておきます。
この歩を打たずに▲3四銀は△5六歩で紛れます。

この▲4四歩という手筋は『▲4五歩位取り戦法』で頻出する手筋なので、力戦になった時に覚えておくと便利です。


上図以下の指し手。
△同歩 ▲3四銀(下図)

34gin.jpg

▲4四歩を放置は▲3四銀~▲2三銀成・▲4三歩成でひどいので△同歩と取ります。
そこで▲3四銀(上図)として、次の▲2三銀成を狙って先手十分です。

後手の角金が重い形なのが痛い所。

後手は2筋を受けるのは無理なので図から△5六歩と動いてくるでしょう。
そこは素直に▲同歩と取って問題ありません。

以下△同銀は▲5三歩 △同飛から▲2二飛成~▲4四角で先手良しでしょう。
▲5三歩の所▲5四歩 △同飛 ▲4三銀成・▲2三銀成なども考えられます。
素直に▲2三銀成としても良いかもしれません。


以下△同飛で次の△7六銀を狙ってくるでしょうが、▲6六歩(下図)で受かっています。
6六歩

図以下△同銀なら▲4七金で飛車を狙って先手優勢。
飛車が逃げれば▲6六角で銀がタダ。

△同飛なら▲同角 △同銀 ▲6七歩で弾いて先手良しでしょう。


よって▲4五銀に△2二角はあまり良くないでしょう。


後手最強の応手は▲4五銀に△5六歩(下図)です。

56hu.jpg

角を見捨てて5筋突破を狙ってきた手です。
もし後手側を持った場合は、この応手が最強でしょう。

この手には▲4四銀・▲4四角の2つの応手があります。
どちらも殴り合いになり、難しい将棋になります。


まずは上図から▲4四銀の展開。
駒得を目指すわかりやすい手ですが。

上図以下の指し手。
▲4四銀 △5七歩成 ▲4三銀成 △5六飛(下図)

5六飛型

▲4四銀に△5七歩成はこの一手です。
△同歩では▲5六歩と手を戻されて、何をやっているのかわかりません。

▲4三銀成には△5六飛(上図)と浮いて、次の△7六銀を狙ってどうか。
上図から先程の手筋の▲6六歩は△5八とと金を取られて▲同金に△7六銀で先手指しにくいでしょう。
以下▲同玉に△4六飛などで先手玉の形がひどく実戦的に難しい感じ。

▲6六歩 △5八との時に ▲同飛と取るのは△同飛成 ▲同金 △7六銀 ▲同玉 △4九飛で先手大変。


この▲4四銀の変化は先手なかなか容易ではないようです。
見落としている手もありそうなので、一概にどうとは言えませんが 簡単に先手よくなる事はないようです。



それよりも▲4四銀の所で▲4四角(下図)はどうでしょうか。

▲4四角型

この形のメリットは▲4五銀がいるので、先程の△5六飛といった変化が消えます。

上図以下の指し手。
△5七歩成 ▲1一角成 △5八と ▲同金(下図)

kekkazsuu.jpg

△5七歩成に▲1一角成は当然。
先手は馬を作る事で、後に▲7七馬と自陣に馬を引く筋が生じます。

△5八とと金を取ってくる一手ですが、▲同金(上図)と応じて先手優勢です。
先手は香得で馬までできた状態。
次に▲2一馬や▲5七歩~▲2四飛や▲7七桂で後手の△6五銀を追い払っておく手も有力。
先手は手に困らない局面です。

上図から△5七歩は▲6八金 △5八金に▲7七金(下図)とかわして先手優勢。

77kin.jpg

後手駒が乏しいので攻めがありません。
よって▲4四角に△5七歩成はあまり良くない感じです。



▲4四角型

では▲4四角(再掲載上図)の局面で△同歩(下図)と取るのはどうでしょう。
先手の▲4五銀取りになっています。

44doufu.jpg

上図以下の指し手。
▲5六銀 △同銀 ▲同歩(結果図)

kekkazu2.jpg

△4四歩に▲同銀は△5七歩成で潰れ。
△4四歩には▲5六銀と歩を取っておきます。

他に攻める手も無さそうなので△同銀と取って▲同歩(上図)となった局面。
既に先手が良い局面です。

次に▲2四飛と走る手が見えていますが受け難いです。
上図で△5六飛は▲2四飛と走って次の▲2一飛成がわかりやすい。
以下△5七歩 ▲6八金寄 △5八銀 と暴れられるが▲7九金(下図)で受かっている。

69金寄


他に△5六飛に対し▲5七歩(下図)と受ける手も安全策で有力。

57fu.jpg

△3六飛には▲2四飛でどうか。
△5三飛にも▲2四飛 △2三歩 ▲3四飛で捌いて指せるか。
手堅い展開を好む人には良いかもしれない。


解説が長くなったが、
△4四同角には▲2四飛or▲4五銀~▲4四角と覚えて貰えれば良い。

これで今回の▲4五歩位取りの大まかな紹介を終えます。
いきなり左美濃対△6五銀型の大まかな形を紹介しましたが、
この戦法が一体どういう物かを知ってもらうためにかなり踏み込みました。

今回で言いたかった事は

・△6五銀には▲2四歩~▲4四歩
・△2四同歩~△4四同歩には▲5五銀
・△2四同角には▲5五角
・△4四同角には▲2四飛or▲4五銀~▲4四角

この4つのポイントは、先手が左美濃でなくとも▲4五歩位取り対△6五銀型ではほとんど当てはまります。
これを覚えておけば▲4五歩位取りは指せるでしょう。


45hu1.jpg

最後▲7八銀とした所まで戻って。
△6五銀でなく、普通に後手が駒組みを進めたら?

まずはわかりやすい▲2六飛型+▲3七桂+▲4六銀型。

上図以下の指し手
△5一寄金 ▲3七桂 △6二金 ▲1六歩 △1四歩 ▲2六飛 △6三金(下図)

risou1.jpg

普通に進めるとこんな感じになります。
次に▲3五歩 △同歩 ▲同銀と仕掛けます。
以下は一局ですが、先手玉も堅いのですぐに潰される事はないでしょう。

▲4五歩と位を取っていないと、後手に△4四歩~▲5四銀型で待たれ仕掛けが難しくなります。
▲4五歩の位の効果で後手は△4四歩と突けないため後手は角頭を守る事ができず、▲3五歩の仕掛けが可能となります。
相手の仕掛けを△5五歩の位で殺すゴキゲン中飛車ですが、▲4五歩位取りによって居飛車側からの仕掛けが生じているのです。

これが▲4五歩位取り戦法のメリットの1つです。



そしてもう1つ▲3五飛型。

45hu1.jpg

上図以下の指し手
△5一寄金 ▲3五歩 △同歩 ▲3八飛 △6二金 ▲3五飛 △6三金(下図)

▲3八飛型


3筋の歩を交換し、それからどうするかを決める指し方です。
以下▲3六飛~▲3七桂型に組む手も考えられますし、他にもこんな筋があります。

上図以下の指し手
▲5六歩 △同歩 ▲5五歩(下図)

5五歩型

この局面では成立しているか難しい手ですが、この手も頻出します。
後手が△3二金型なら、この手で痺れています。

▲5五歩以下 △同銀 ▲同銀 △同角 ▲同角 △同飛 ▲6六角や
▲5五歩以下 △同銀 ▲3三飛成 △同桂 ▲5五角といった手があります。


△6五銀に対しては罠があり、持久戦模様になれば居飛車側から仕掛けがある。
なかなか面白い戦法なのでこれを機会に覚えてみるのはどうでしょうか。

これを見てわかり通り、この戦法の魅力は

 1.ゴキゲン中飛車に対して居飛車らしく攻めの姿勢を貫ける。
 2.ゴキゲン中飛車の△5五歩の位を負担にできる。
 3.仕掛けがいつでもあるので固い囲いにしても手詰まりにならない。
 4.むしろ中飛車側が手に困る。


といった感じ。
詳しくは▲4五歩位取りデータベースに。


今回は大まかな手筋の紹介で終わるつもりでしたが、いきなり深入りした解説になってしまいました。
そもそも一回目から初手からの駒組みを素っ飛ばしています。
次回以降からは理想形までの組み方、▲4五歩位取りの他バージョンなども紹介していきます。

マイナー戦法であまり知られていないので、一発が入る可能性も高くB級戦法としてもなかなかだと思います。


この戦法を色々な人に知ってもらうため、このブログを立ち上げました。
机上の研究が多く、この手が絶対に良いという事はありません。

実際新しい手や構想がどんどん生まれている実情です。
このブログはあくまで下地で、皆さんも実戦で指してみてください。


最後にこの戦法の参考リンクを貼っておきます。
▲4五歩位取りデータベース

定跡のないこの戦法の実戦譜が沢山あります。
プロの実戦譜もいくつかあるので、非常に参考になるでしょう。

因みにこの戦法の原型になる形はプロの島先生が指しています。
NHK杯 島朗 対 鈴木大介
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